4/17は私と結家の誕生日。今年の誕生日は私にとって特別でした
結家はかつて同じ今帰仁村の今泊にあって海の前の別荘を賃貸で8年間お借りしてました
それを旧結家と呼んでてね
その後自分で土地探して買って家建ててそれを新結家とし、今年でようやく9年目
ついについに新結家が旧結家の歴史を越えるのです！！
結家は16歳、結ねぇは5ちゃい
みんなずっとずっと支えてくれてありがとう〰!!
当時の葛藤を乗り越えて今がある
個人的にすごく感慨深いです
結家17年目の思いを綴ってみますよ
新結家を始めた私にとってライバルはずっと旧結家だった
旧結家は物件探しをして一件目にすぐ出逢い、欲しいものすべてが引き寄せられていってトントン拍子であっという間にオープンできた
奇跡のような日々
島の神さまに呼ばれたと思った
ほんとに宝物のような想いでがいっぱい
エメラルドグリーンのキラキラした海の真ん前のおうち
お庭には大きな福木があってその下のソファでいつも小鳥の鳴き声と波音を聴いてうたたねしながらゲストさん待ってた
玄関のベンチでみんなでギターや三線でセッションしてた
ひとりで沖縄に来たけど海の幸や畑人の皆さん、アルベルト、たくさんのご近所さんに守られて困ったことも乗り越えてこれた
世界中に家族が増えていった
そんな幸せと大事な仲間をくれた旧結家をほんとにほんとに愛してた
だからこそ離れたくなかった
でも元々賃貸で期間限定の場所だったからどうしても次の場所を探さなきゃいけない
みんなの思い出の詰まった大事な場所
そこを超えるすごい場所じゃないと納得してもらえない
決まっているのは今までの結家のイメージ通り海の見える場所であること
安宿であり続けること
私は結家という船の船長
舵をとれるのは私しかいない
みんなで次の場所に行くんだ！
こんだけ大きな土地買って家建てたけど、もしこの先商売失敗したらどうしよう、いやそれは絶対考えないって自分と約束した
成功する以外私には選択肢はないから不安を思う暇があったら本気で全力でやらなきゃ！
死ぬかと思った新結家建築時代、働きすぎて身体壊して実際入院もした
お金がないから内装はみんなでやった
苦しい状況だからこそ産まれる連帯感と深まる絆
その時のヘルパー同士でつきあって結婚して今子供もいる梅さんと鈴ちゃん
お仕事終わってからお疲れなのにみんなで来て夜中まで建築してくれてた古宇利島フクルビの田島家の人情と大工の大ちゃんの男気は思い出すと感謝で涙が出るし一生頭上がらない
今となればそれも青春だったけどもう二度とやりたくないな
必死で作った新結家だったけどみんなにも旧結家にキラキラした想いでがあって、ありすぎてなかなか受け入れてもらえなかった
旧結家のほうが良かった
それを言われるのがいちばん気持ちが複雑で
がんばって海の前選んで作った新結家が否定されてるようで
ちゃんとみんなの希望通り海のまん前だし、前より魚もサンゴもいっぱいいるし、おうちも大きくなったし綺麗なのに
どんなに努力しても越えられないのが悔しかった
でもみんなひとりずつここに青春があった訳だしそう思っちゃうのは当たり前なんだ
紆余曲折あった土地探し、大草原を家の所を整地して電信柱引っ張ってもらって、家の設計から鉄骨の錆落とし、冬の寒い日のモルタル塗り、朝から夜中までみんなでぜんぶやってすべてゼロから建てた新結家、思い入れが無いわけがない
今の結家をぜったい好きにさせてやる！
そして今の結家は9年目になって前の結家の8年を超えた
いつでも夏休みのような青春の結家の日々はずっと変わらない
昔も今も変わらずずっとここに帰ってきてくれるみんながいる
いつだって選択と決断の繰り返し
失ったものはたくさんあるけれどそのぶん得たものもたくさんある
結家続けてきてよかったな
新結家は旧結家を超えれたかな
一所懸命みんなの帰ってくる場所を命を懸けて守り続け、一生そこに在り続けること
私はその為にここにいる